補修品担当
私の仕事
お客様からの修理依頼があった後は、
「発番と引き取り」の両面で緻密な作業の連続です。
お客様から車両に搭載している機器の修理や交換の依頼が舞い込んだ際、私が補修担当として行う業務の一つに、必要な補修品の発番作業があります。発番(注)は修理部門に引き継ぐ上で重要な仕事で、修理に必要な補修品情報と発注先から届いた現品を照合して発番票(注)を作成します。発番票は、客観的に見て誰もが見やすく、分かりやすいものでなければなりません。品質保証・サービス部のスタッフが理解しやすいように発番することはもちろん、鉄道車両によって様々な決め事があるので、それに基づいた緻密な発番が求められます。
もう一つの仕事は、お客様から修理品を引き取る際の輸送便を手配すること。この業務の難しさは、引き取り品の実物をどのように把握するかです。トラックを手配したにもかかわらず積み込めなかったり、引き取りのタイミングが合わなかったりすることのないよう、発番票作成同様、緻密さが求められます。
- (注) 発番票とは、作業内容や出荷納入場所等の具体的な客先要求や情報を社内に伝える為の資料で、この資料を作成・発行することを発番または発番作業といいます。
当社の魅力
鉄道インフラの保守需要の高まりに比例し、
私たちの仕事の価値も高まっています。
在来線の鉄道車両は、30年、40年と長期にわたって使うもの。その分、お客様からの修理に対する要望も増えてくると思います。私たちは、常にお客様の立場になって考え、不具合が起きた時こそ、誠意を持ってすばやく対応しなければなりません。このような気持ちを強く持つようになったのは、家電量販店で勤務していた時です。店頭からの目線で量販店を見ていると、家電品の修理依頼に対して迅速に誠意を持って対応することで、「ありがとう」が身近に聞こえてきます。これは家電も重電分野も共通していることで、当時の経験は今に生きていると思います。
また、交通事業のアフターケアの需要はとても多く、暮らしに欠かせない社会インフラを支える仕事として、注目度も価値も高まっていると思います。当社もその需要に応え、着実に利益を出し、収益面でも魅力ある会社に成長してきました。当社を目指す方には、「技術を背景に信頼を構築した仕事が業績に直結している」とお伝えしておきたいですね。
私の経験
製品開発・技術管理・店頭説明など、
経験したどの仕事も私の財産になっています。
私は、これまで東芝グループ内で様々な仕事を経験しました。東芝の家電事業の関連会社ではモータの技術者としてマッサージ器の開発に携わり、同じく技術管理部門も経験しました。また、家電量販店で店頭に立ち、説明員として白物家電の販売説明を行ったこともあります。現在は、東芝グループ内の異動で東芝トランスポートエンジニアリングに在籍し、故障が発生した際の対応や補修品の管理などを遂行する補修品担当部門に所属しています。
私のオフタイム
中学生の時は地図旅行クラブでした。それが今の自分にも影響しているのか、目的地への道順をまず地図上で調べることが楽しみです。出掛ける手段は、なんと言っても自転車。車や電車に比べ、お金がかからない移動が何よりも魅力です。
未来とやりがい
「学び」に背を向けてはいけません。
向き合うことで、自分にプラスになるはずです。
最後に、私がこれまで様々な人との出会いから学んだ「大切さ」をご紹介します。家電事業の関連会社に所属していた時、家電量販店の店頭に立ち、洗濯機や冷蔵庫の商品説明をしながら「お客様に対する姿勢の大切さ」を学びました。ある技師長経験者の講義から、使う人の立場に立った製品開発として「品質の大切さ」を学びました。また、ワープロ開発の話では「仕事への熱い思い」、「ヒット商品を出すことの大切さ」を学びました。 このように、何かがきっかけで自分を成長させてくれる「学び」に遭遇するはずです。当社は鉄道交通事業への関わりの中で、多くの学びを得られる会社ではないかと思います。学びはプロになるための糧と信じ、鉄道インフラのサポートエンジニアリングと向き合ってみてはいかがでしょうか。